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赤サビ [CVX-化学発展演習 日記]

こんにちは~ (*^_^*)/

今年の入試問題を見ていて感じた事は、

赤サビ」が何か多い

ってことです。
流行りなのかな?[わーい(嬉しい顔)]

「赤サビは三酸化二鉄(酸化鉄(Ⅲ))である」と書かれている本が多いですね。
実は、入試問題の模範解答を「三酸化二鉄(酸化鉄(Ⅲ))Fe2O3」としていた大学もあります。
今年の話なので、まだどこかは内緒ですが・・・・
「三酸化二鉄(酸化鉄(Ⅲ))Fe2O3」は別名「べんがら」という赤色顔料です。

ところが、
「赤錆は酸化水酸化鉄(Ⅲ)FeOOHである」というのこと、多くの書籍に記述されています。
例えば  カラー図解 鉄と鉄鋼がわかる本 /日本実業出版
  新しい電気化学        /培風館
  身近な現象の化学       /培風館 などです。
奈良県立医大で出題された「鉄板に塩水をのせて錆びる過程を観察する実験」問題では、
水酸化物であることが示唆されています。

また、文献によっては、
Fe2O3・nH2Oのような記載をしている場合もあります。

アルミニウムのヒドロキソ錯イオンのナトリウム塩Na[Al(OH)4]もアルミン酸ナトリウムNaAlO2のように記述しますから、
どちらでも良いとは思いますが・・・・。

入試問題の解答ですから「どっちでも良い」はどうよ[むかっ(怒り)]
って思われるかもしれませんが、調べれば調べるほど深みにはまっていくって感じで、
収拾がつかないというのが実感です。

要するに、簡単な組成式一つで表せるほど、自然現象は単純じゃないってことですね。

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