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今年の入試問題より タンパク質の二次構造 [CVX-化学発展演習 日記]

こんにちは~ (*^_^*)/

絹はタンパク質で出来ています。
だから、食べられる絹製品も販売されています。
2月25日の入試問題では、次のように出題されていました。

は、カイコがつくるまゆ(繭)などから得られる動物繊維である。まゆから取り出される1本の
まゆ糸は、2本の( ア )の繊維が( イ )によっておおわれた断面構造をしている。まゆ糸を
熱水で処理すると、( イ )が溶け出して( ア )を主成分とする絹糸が得られる。羊毛は、表面
がうろこ状で、断面が円形であり、( ウ )が主成分である。一般に、タンパク質を構成するポリ
ペプチド鎖は、( エ )や( オ )などの二次構造をとる。これらの二次構造は、ペプチド結合の
>N-H基と>C=O基とが、ポリペプチド鎖間や同一のポリペプチド鎖内で( カ )結合することに
よって形成される。繊維状タンパク質では、( エ )は( ア )に、( オ )は( ウ )によく見られる。」

[解答]
  (ア) フィブロイン    (イ) セリシン     (ウ) ケラチン     (エ) β-シート
  (オ) α-ヘリックス    (カ) 水素

この問題では、フィブロインとケラチンの二次構造の違いについて出題されています。
このブログへはアップ済みですが、2月2日の聖マリの入試でも
アルブミンペプシンはともにタンパク質であるが、両者の構造には違いがある。その違いを1行
で説明しなさい。」として
「アルブミンは主にα-ヘリックス,ペプシンは主にβ-シートの二次構造をもつ」
ことが出題されていました。

狂牛病の原因物質として話題になった正常プリオンと異常プリオンの違いも、二次構造の違い
とされています。
個々のタンパク質の二次構造の違いについては教科書では詳しくは取り上げられていませんが、
化学図録などの副教材には記載されているので
今後も大学入試で出題されることが予想されます。
主なタンパク質の構造について整理しておくと良いでしょう。

ちなみに、狂牛病のタンパク質病原体説については
プリオン説はほんとうか?(講談社/福岡伸一著)」など否定的な見解も出されています。

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