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外国人参政権問題 小沢一郎の論法に異議あり [社会・環境問題]

こんにちは~ (*^_^*)/

前回に引き続き、娘通信より。こんどは、賛成派の巨魁、小沢一郎氏に焦点を当てています。

-----------------------------------(娘通信2004.10.23

外国人地方参政権問題その2・・小沢氏の論法。

外国人地方参政権問題。

与党自民党内では反対意見・慎重意見が多数なものの、
連立を組んでいる公明党に引っ張られる形で
いよいよこの問題は国会で審議に入りそうです。

これに対し、賛成派・反対派双方の動きが本格化。


<賛成派>

外国人参政権法案、今国会成立を
 自民議連の動き「失礼」と批判-神崎公明代表


永住外国人への地方選挙権法案:今国会で採決すべき

韓・日・在日ネットワーク 参政権獲得へ始動

<民団中央>民主党に法案要請 地方参政権の早期実現へ

公明党も大韓民団も活発に動き始めた。

ところで、賛成派のもう一方の雄、
民主党の動きが伝わってこない。
「外国人に参政権を」
「共生社会の実現を!」
と、意気込んだのはいいが、
意外に反対論が多くて消極的になってる感じ。


<反対派>

外国人参政権 自民議連再開へ 会長に平沼氏内定

審議入り反対を確認 外国人選挙権で自民議連

外国人参政権法案、今国会成立に慎重
 片山自民参院幹事長


自民党は、この平沼赳夫元経産相を中心とする、
「外国人参政権の慎重な取り扱いを要求する国会議員の会」
がメインとなって、法案阻止に気勢を上げている。


実際、私が二ヶ月前ぐらいに
この問題を勉強しとこうと思って
「外国人参政権」をグーグルで検索した時は、
それほど、その種のサイトって目立たなかった。
どっちかというと賛成派のサイトの方が多かったなあ。

ところが、ところが。
10日前ぐらいにまた検索したところ、
もうぶっ飛び。
引っかかるサイトの数がべらぼうに増えている。
こんな感じね。
しかも、検索上位はほとんど反対派ばっかり。
凄いよなあ。
反対派有志のパワーを感じたね。


さてさて、今日は賛成派の政治家、
小沢一郎氏の論法を取り上げてみましょう。

賛成派政治家の一つの典型パターンが
見えてくると思います。

小沢一郎ウェブサイト:
 永住外国人の地方参政権について


以下、引用します。

 『永住外国人の地方参政権について、
 改めて皆様に私の考えを申し上げます。

 公の政治に参加する権利―参政権―が
 国家主権にかかわるものであり、
 また、国民の最も重要な
 基本的人権であることに間違いはなく、
 その論理は正当であり、
 異論をさしはさむ気はまったくありません。

 ただ、政治的側面から考えると、
 主として永住外国人の大半を占める在日韓国・北朝鮮の人々は、
 明治43年の日韓併合によって、
 その意に反して強制的に日本国民にされました。
 すなわち、日本が戦争によって敗れるまでは、
 大日本帝国の同じ臣民でありました。
 日本人としてオリンピックに参加し、
 日の丸を背負い金メダルを取っています。
 また、日本のために多くの朝鮮の方々が日本人として、
 兵役につき、戦い、死んでいきました。

 このような意味においては、
 英連邦における本国と植民地の関係よりも
 ずっと強く深い関係だったと言えます。
 私達はこのような歴史的な経過の中で
 今日の問題があることを忘れてはなりません。』

この前置き的な部分に関しては
異論を差し挟む気はないです。

ただ、言えるのは
「今日の問題」と何の説明もないままに
無前提に文章を書いてるけど、
じゃあ「問題」って何ですか?
何が「問題」だと思って、
小沢氏はこの件を論じているのでしょうか?
何が動機なのでしょうか?
ここの説明が全くないのが不満です。

まあ、小沢氏の以降の文章で推測するに、

◇多数者の社会に少数者が混在する「社会秩序上の不安要素」
◇在日韓国人・朝鮮人が差別されているという、
  小沢氏個人の「道義上の義憤」

これを「問題」としてるんだろうね。

 『法案に反対する人達の多くの方の主張は
 「そんなに参政権が欲しければ帰化をして
 日本国籍を取得すればいい」という考え方があります。
 私もそれが一番いい方法だと思っておりますし、
 また在日のほとんど多くの人々の
 本心であると思います。』

これを見る限り、小沢氏自体が
問題の最良の解決策は
「帰化」「日本国籍取得」と言っているのが分かる。

 『しかし、このことについては
 日本側・永住外国人側双方に大きな障害があります。
 日本側の問題点からいうと、国籍を取得する為の
 法律的要件が結構厳しいということと同時に、
 制度の運用が、
 (反対論の存在が念頭にあるせいなのかはわかりませんが)
 現実的に非常に帰化に消極的なやり方をしています。
 例えば、刑事事件とならない軽い交通違反
 (スピード違反・駐車違反等)を起こしただけで、
 余分に何年もかかっているのが現実です。
 これらの状況を日本の側として考えなければなりません。

 一方、永住外国人のほとんど多くの人は
 日本で生まれ育って、まったくの日本人そのものであり、
 その人達が日本人として生涯にわたって
 生きていきたいと願っていることは、
 紛れもない事実だと私は思います。
 ただ、過去の併合の歴史やそれに伴う差別や偏見に対して
 心にわだかまりがあるのも事実なのです。』

だが帰化は難しい、と小沢氏。
これは日本側と在日双方に原因があるとのこと。

◇日本側:法律的要件が厳しい
◇在日側:心にわだかまりがあって踏み切れない。

日本側の「法律的要件が厳しい」。
これは正直言って分からない。
本当に厳しいのか否か。
ただ、在日の人から一万人前後が
毎年帰化しているという現状はある。

在日側については
「在日は根本的には
日本人として生きていきたいと思っている」
これが小沢氏の認識。
本当にそうか?
いささか、ナイーブすぎやしないか?

逆にそうであるならば、
帰化条件を緩和することが本道で
「外国人地方参政権」などという、
中途半端な権利を与えることは、
論旨からずれるんじゃないですか?

 『我々日本人は、両国両国民の数千年の深い繋がりと
 友好関係を考えなければなりません。
 また、近い将来日韓両国は、
 EUや北米大陸の例にあるように、
 自由貿易を柱とする共同体構想が
 現実のものになると思います。
 今こそ、日韓両国民がお互いにわだかまりを捨て、
 将来に向けて信頼関係を構築していくことが、
 両国と両国民の繁栄のために
 必要不可欠なことであると考えます。』

この部分は一般論。
「両国はわだかまりを捨てて信頼関係を構築すべき。」
同意します。
全然、異論はありません。

 『しかし両国が主権国家として存在する以上、
 地方参政権の問題は、政治論の側面からだけではなく、
 法的・制度的にも
 許容されるべきものでなければなりません。』

おいおい、さっきは帰化が最良と言ったでしょう。
帰化がしづらいのなら、
容易に帰化できる方法論を考えるが本筋でしょう。

なんで一足飛びに
「地方参政権の問題は法的・制度的にも
許容されるべきものでなければなりません。」
となるわけよ。
小沢さん、論法が飛躍しすぎ。

まあ、気を取り直して次に進む。

 『永住外国人に地方参政権を
 与えることについての国際社会の状況は、
 アメリカをはじめ未だ多くの国が、
 国籍の取得を要件としているのは事実であります。

 しかしながら、
 例えば日本の場合と状況が似ている英国では、
 かつて植民地支配した英連邦出身の永住権取得者に対して
 投票する選挙権だけでなく、
 立候補できる被選挙権まで与えています(地方選挙)。
 北欧の国々では一般的に永住権取得者には
 地方参政権を与えており、
 また、EU域内では、「お互いに永住権を取得した者には
 地方参政権を与えよう」という方向で
 制度の改正が行なわれつつあります。』

前回も書きましたけど、
外国人地方参政権問題を考える・・その1
基本的に私は、外国は外国、日本は日本だと思ってます。
「外国がやってるから免罪符」などという発想は
幼稚だと思ってます。

 『このようなことを考え合わせれば、
 地方参政権の付与が主権を侵害する、
 或いは主権国家としての日本の存在を
 脅かすものであるという主張は、
 必ずしも今日的な社会の中で、
 絶対的なものであるとは言えないと思います。』

主権を侵害するか?
主権国家としての日本の存在を脅かすか?
それは相手の気質次第でしょう。

たとえば、この参政権問題が、
台湾系の永住外国人だったら、
さほどここまで問題には成らなかったでしょう。

問題になったのが、
結局、相手が反日を国是とし、
何かと日本に嫉妬と怒りの感情を向ける国家の
人たちだからでしょう。

「主権を侵害するか?」
侵害する可能性は高いでしょう。
「主権国家としての日本の存在を脅かすか?」
脅かす可能性は高いでしょう。


 『したがって私は永住者に対する参政権の付与は、
 憲法上・制度上許容されるべき、
 範囲のものであると考えます。』

この「憲法上・制度上許容されるべき範囲のもの」
という言い回しがよく分からない。
「許容されている」と言いたいのか?
それとも「許容されるように改正しろ」と言っているのか?

「許容されている」と言うのなら、
小沢氏の勉強不足。

以下、平成7年2月の最高裁判例

H07.02.28 第三小法廷・判決 平成5(行ツ)163
 選挙人名簿不登録処分に対する異議の申出却下決定取消


この中で、

 憲法九三条二項にいう「住民」とは、
 地方公共団体の区域内に住所を有する、
 日本国民を意味するものと解するのが相当であり、
 右規定は、我が国に在留する外国人に対して、
 地方公共団体の長、その議会の議員等の
 選挙の権利を保障したものということはできない

と明確に書かれている。
小沢さん、憲法では否定されてますよ。

逆に「許容されるように改正しろ」と言ってるのならば、
まあ、これは理解できる。

 『以上のような政治的側面、
 制度的側面双方から考え合わせ、
 一定の要件のもとに
 地方参政権を与えるべきだと考えます。
 そして、そのことにより日本に対するわだかまりも解け、
 また、結果として帰化も促進され、
 永住外国人が本当によき日本国民として、
 共生への道が開かれることになるのでは
 ないでしょうか。』

もう一度言います、
小沢さんは帰化が最良と言いましたよね?

つまり、貴方の文章を要約するに、
一足飛びに帰化が困難だから、

 帰化が最良
   ↓
 でも困難
   ↓
 そこで参政権付与
   ↓
 わだかまり解ける
   ↓
 帰化が促進

と、こういう論法なんですね。
そういうことなら、
最初からそう言いなさいよって(笑)。
回りくどい文章だなあ。

私は、さっきも書いたけど、
「帰化が最良だが困難」というのなら、
もっと容易に帰化できる方法論を考えるべきであり、
じゃあ迂回ルートで参政権付与ね、という発想は、
「政策溺れ」だと思うよ。
企画好きの企画倒れならぬ、
政策好きの政策倒れ。

参政権を付与したらわだかまりが解け、
帰化が促進される?
甘いですよ、小沢さん。
そういう権利を中途半端に与えたら、
現状に甘んじて帰化する気が遠のくでしょう。

それ以上に「外国籍のままに権利拡大」という方向に、
彼らのエネルギーは傾斜していくと思います。
実際に民団は国政参政権まで求めてるしね。
彼らにとって地方参政権付与はその第一歩に過ぎない。

かつて永住外国人に
ヒラ職員くらいならいいだろうと公務員の国籍条項を撤廃したら、
その3日後に在日韓国人が
「管理職になれないのは差別」だと訴訟を起こした。

また、朝鮮学校卒業生が大検を受けられないのは
差別であると声が在日から上がり、
これを受けられるように改正したら、
「文部省が認めた資格を持ってないと
大検を受けられない…まだまだ差別がある」
「大検を課されるのは差別」
などと彼らは言い始めた。

まあ、きりがないよ。
権利の要求はエスカレートしていく。

よって「地方参政権付与による帰化促進」
という小沢論法は、
完全に間違ってると思います。
政策倒れの典型だと思います。

総じて言えるのは、
現状の認識が甘すぎるということ。
ね、小沢さん。



永住外国人地方参政権関連資料

永住外国人の参政権問題Q&A

外国人参政権に反対する会 公式サイト

大韓民団サイト


万里子の勝手にニュース解説♪:
 在日外国人参政権についての自民議連再開へ

------------------------(以上引用終わり)--------------------

日本人には認められていないが、在日の方々にだけ認められている数々の特別待遇を在日特権と云います。


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