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消えた化学兵器を追え 連合国、バルト海に30万トン遺棄 露のパイプラインにも懸念 [環境問題]

こんにちは~ (*^_^*)/

なんともまあ、バルト海にはナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)の危険な置き土産があるようですね。

こんな風光明媚なところに化学兵器を遺棄するなんて、 イギリス,アメリカ,ロシア(旧ソ連)は、沿岸国全てに謝罪すべきでしょう。(─── 。─── x)

--------------------------------(産経新聞2010.5.25)

消えた化学兵器を追え 連合国、バルト海に30万トン遺棄 露のパイプラインに も懸念

 【モスクワ=遠藤良介】欧州での第二次大戦終戦から65年を経てもベールに覆われていることの一つに、英、米、ソ連(当 時)の旧連合国がバルト海に遺棄したナチス・ドイツの化学兵器の問題がある。その総量は30万トン以上と推定されているものの、まだ一部の所在しか明らか になっていない。英米は遺棄化学兵器に関する文書の機密指定を2017年まで延長しており、地元の環境専門家らは「いつ悲劇的な健康被害が出てもおかしく ない」と警鐘を鳴らしている。

 英米ソは1945年のポツダム会談で、ナチス・ドイツから押収した化学兵器を47年末までに大西洋の深部に遺棄することで合意。しかし、3カ国は悪天候や処理の都合から、バルト海および北海への出口にあたるスカゲラク、カテガット両海峡に投棄した。英米は化学兵器を積載した船舶ごと、ソ連は化学兵器だけを海中に沈めたとされる。

 連合国はこの経緯に関する文書を97年までの機密としたものの、ソ 連崩壊期のロシアで一部文書が公開され、沿岸諸国による数次の調査が行われた。これまでに化学兵器を積んだ32隻の所在が特定され、含まれる有害物質はイプリットやルイサイト、サリンなど14種類の少なくとも6万6千トンと判明した。

エストニアで環境保護団体を運営するポルク氏は「化学物質を装填した機雷や砲弾、兵器を積んだコンテナはすでに海中で腐食し始め、有毒物質の漏出が始まっている」と指摘。「14種類の化学物質はすべて突然変異誘導物や発がん物質を含んでおり、これらが数世代にわたって人体に変異をきたすことは研究者の常識だ」と話す。

 専門家らが危惧するのは、水深が浅く、閉鎖的なバルト海では全海水の入れ替 わりに28~30年かかり、“中和能力”に乏しいことだ。バルト沿岸国では年間100万トンもの漁獲があり、水産業も盛んだ。

 ロシアで 92~94年、遺棄兵器に関する政府調査委員会を率いたボリソフ退役海軍中将は「第二次大戦後の当時は化学兵器をどう処理すべきかを誰も知らず、多くの海 に化学兵器が遺棄された。バルト海は最も危険なケースだ」と指摘する。

 過去の調査では遺棄場所に近い土壌1キログラムから3グラムものヒ 素が採取されたほか、バクテリアすらも存在しない“死の海底区域”も見つかった。沿岸では人体への影響が疑われる事例も現れているが、「沿岸国は水産業への打撃を恐れて情報を公開せず、対策にも尻込みしている」(ポルク氏)のが実情だ。

----------------------------(以上引用終わり)------------------

 


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