お薬の注意事項 サプリメント編 [お薬日記]
こんにちは~ (*^_^*)/
健康食品の表示で怪しいモノは授業のネタとして使わせて頂いておりますが、世に氾濫する薬品について興味深い記事を見つけましたので、ここに引用します。
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危険なダイエット薬品成分
ダイエット関連の食品やサプリメントには、強い副作用のある医薬成分や、中には生命に危険な成分までも含まれている場合があり、死亡事故が報告され ていることは皆様もご承知と思います。
ここでは、ダイエット商品に含まれ、健康被害を発生させた事のある、いくつかの危険な薬品成分とその特徴について、ご説明致します。
しかし、ここに挙げたのは、一部に過ぎず、これら以外にも、いわゆる健康食品やダイエット商品には、いろんな医薬成分が含まれている事があります。
これらの商品を製造する業者の方々は、ダイエットなどの「効果を強める」ために、本来は素人が勝手に服用しては危険な医薬品の「効果を期待」し、ひ どい時には、食欲不振などの「副作用を利用」するために、これを製品に含有させる場合があります。
一度健康を害すると、その代償はとてつもなく高くつきますので、安易に薬などに頼らず、ダイエットの王道は「適切な食事」と「適切な運動」にある事 を肝に銘じ、健康的なダイエットされるよう、注意して下さい。
仮に薬に頼る必要がある程の肥満の場合であっても、薬を使うときには、「医薬品は、医師の処方と医師の管理下で正しく使用しないと危険である」とい う初歩的なことを、十分認識しておかれるようお願い致します。
【 エフェドラ、エフェドリン、ゼナドリン 】
「エフェドラ」とは「麻黄」のことで、その主な有効成分が、アルカロイドの一種の「エフェドリン」です。 また、「ゼナドリン」とは、この「エフェ ドリン」を主な成分とするダイエット薬のことです。
「エフェドリン」には、気管支拡張作用があるので、漢方薬の世界で「気管支喘息」や「気管支炎」に対して利用されてきましたが、一方で、交換神経系 の働きを高め熱産生を増加させるので体重減少効果もあり、そのため、ダイエットサプリメントに利用される事があります。
しかし、「脳出血」や「心筋梗塞」といった重篤な副作用および死亡例が800例以上も報告されており、この薬品を用いるのは、あくまでも医師がその 必要性を認めて処方し、医師の管理下で用いるべきものでありますので、サプリメントとして、素人が勝手な判断で摂取するのは危険です。
ダイエット・サプリメントのパッケージに、「エフェドリン」、「エフェドラ」、「マオウ」と書かれていれば、「エフェドリン」を含んでいますので、 注意して下さい。
【 シブトラミン (商品名:メリディア)】
「シブトラミン(商品名:メリディア)」には、中枢性食欲抑制作用があり、海外では肥満症の治療に用いる医薬品として承認されている例があります が、日本では承認されていません。
この薬品には、血圧上昇、心拍数増加などの副作用があり、この薬物を含んだダイエットサプリメントの利用により心臓に悪影響を及ぼして死亡した例 (32名)が出ています。
この薬品が肥満症の治療に用いられるのは、「極度の肥満」の場合に、医師の処方に基づき、医師の管理下で用いられるべきものでありますので、素人 が、勝手な判断で、この薬品を含むダイエット・サプリメントを摂取するのは大変危険を伴いますので、十分注意してください。
【 フェンフルラミン 】
「フェンフルラミンは脳の食欲中枢に働きかけ、空腹感を感じさせなくする作用があり、過去に米国でダイエットサプリメントなどに利用されたことがあ りますが、心臓に副作用があるため、アメリカでは既に使用禁止となっています。
また、肝機能障害、甲状腺障害などの副作用もあり、日本では医薬品として認可されたことは一度もありません。
日本でも、中国から不法に輸入された「御芝堂」などのダイエット茶にこの成分が含まれていて、肝機能障害や甲状腺障害など300件弱の健康障害を引 き起こし、3件の死亡例も出ています。
【 甲状腺末 】
「甲状腺末」は、生体組織の基礎代謝を亢進させるため、「やせ薬」として乱用される傾向にあります。
この成分である甲状腺ホルモンが全身の筋肉に働きかけ、寝ていようが起きていようが、1日中運動をしているような状態にさせることで、エネルギーを 消費させ、その結果として痩せて行くのです。 人の身体の摂理に反する極めて不自然で異常な状態が起きているのです。
わが国でも、この成分を含んだダイエットサプリメントによる頻脈、動悸、手の震え、倦怠感、甲状腺機能亢進症、などの健康被害事例が報告され、死亡 例も出ています。
「甲状腺末」は、本来、甲状腺機能低下症に対して用いられる薬ですが、「狭心症」、「ショック」、「うっ血性心不全」、「肝機能障害」などの副作用 がありますので、医師の処方に基づき医師の管理下で用いられるべきであって、いやしくも、この「基礎代謝亢進作用」を悪用して、これをダイエットに利用す るなどという事は、もってのほかです。
【 マジンドール (商品名:サノレックス)】・・・ 向精神薬
「マジンドール」には、食欲抑制作用があり、減量薬として日本で初めて承認された薬剤です。
しかし、「向精神薬」に指定されている「劇薬」であり、依存性や薬物耐性もあって、使用には厳しい条件が付けられています。
その条件とは、
①肥満治療の基本である「食事療法」と「運動療法」をあらかじめ行なっていて、その効果が不十分な、
②肥満度+70%以上又はBMIが35以上の高度肥満患者に対して、
③「食事療法」および「運動療法」の補助としてのみ用い、
④投与期間は出来る限り短期間(3ヶ月を限度)とし、1ヵ月以内に効果が見られない場合は投与を中止する
というものです。
また、重篤な副作用として、頻脈、胸痛、血圧上昇、脳卒中、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全、心停止、肺高血圧症、などが報告されています。
この成分を含む、中国製とみられるダイエット食品「天天素 清脂コウ嚢」で死亡例も報告されています。
個人的にこの薬を手に入れて服用することは大変危険と言えるでしょう。
【 フェンテルミン 】・・・ 向精神薬
「フェンテルミン」は、食欲抑制作用があるので、海外では肥満症の治療薬として承認されている国もありますが、わが国では承認されていません。
「フェンテルミン」は、同じアンフェタミン類であるマジンドールと同様に、「心機能」に対する副作用があり、個人輸入した製品による健康被害が報告 されています。
【 ジアゼパム 】・・・ 向精神薬
神経症やうつ病、心身症などにおける不安・緊張・抑うつ、などに対して用いられる向精神薬です。
広範な副作用がありますが、一例を挙げると、薬物依存、呼吸抑制、肝機能障害、間質性肺炎、めまい・ふらつき、言語障害、刺激興奮、錯乱、排尿障 害、倦怠感、筋弛緩、食欲不振、等々です。
【 フェノバルビタール 】・・・ 向精神薬
不眠症、不安・緊張状態の鎮静、てんかんの痙攣発作、などに用いられる「向精神薬」です。
皮膚障害、肝機能障害、腎障害、眠気、めまい、頭痛、食欲不振、などの副作用があります。 また、連用により薬物依存が生じることがあります。
【 フルオキセチン 】
うつ病、うつ症状に対して用いられる医薬品ですが国内では未承認です。
倦怠感、頭痛、めまい、腹痛、口渇、食欲不振、睡眠障害、などの副作用があります。
【 カバ(Kava)、( あるいは、カヴァ、カバカバ、カヴァカヴァ )】
一部のダイエットサイトで、「食欲抑制タイプのダイエットサプリメント」として紹介されていますが、重篤な肝障害をもたらすとの報告があります。
「カバ」は、南太平洋の島に自生するコショウ科の植物で、その根から抽出される成分が不安感を和らげるとして、現地の祭りなどで使用される「向精神 性薬物」です。
「カバ」の効果は、鎮静作用を主とし、アルコールは含有しないが、酒に酔った時のような酩酊感があると云われています。
しかし、「カバ」の成分を抽出して製造されたサプリメントによって、 重篤な肝臓障害を含む健康被害が欧米で発生し、日本でも、医薬品に指定され、 販売監視が強化されています。
【 オルリスタット( 商品名:ゼニカル )】
「オルリスタット(商品名:ゼニカル)」は、2型糖尿病や重度の肥満症のために用いられる医薬品ですが、日本では、副作用の確認が不十分のため、未承認となっています。
食欲を抑えてウェイトを落とすのではなく、脂肪が体内に吸収されるのを邪魔して減量します。
「オルリスタット(商品名:ゼニカル)」は、食べ物に含まれる脂肪や油を30%吸収させないようにするもので、体内にすでに蓄積されている脂肪を減 らすことは出来ません。 また、脂肪吸収を阻害するために、脂溶性ビタミンの吸収も抑えてしまう欠点があります。
急に便意を催したり、頻繁に便意を催したりするので、外出時などには使用を控える事も必要かも知れません。
この薬は、あくまで糖尿病の患者さんや、治療を要する程の高度の肥満の患者さんのために、医師が処方する医薬品であって、健康な方が美容のために使 用すべきものではありません。
【 その他 】
以上、見て来ました様に、ダイエット食品には、残念ながら、危険な薬物が含まれるケースが後を絶ちません。 上に挙げたのも、氷山の一角と云えま しょう。
これらの危険な薬物を含む製品は、国の内外で作られていますが、特に、外国で作られる製品には、注意が必要の様です。
特に、中国の製品は、これまで沢山の製品がわが国に個人輸入され、沢山の健康被害をもたらしています! 厚生労働省が把握しただけでも、製品の数は 65種類にも上っています。
また、「ホスピタルダイエット」などと称して、あたかも医師が勧めているかのような印象を与える、タイ国で作られたダイエット製品による健康被害も 記憶に新しいところです。
それらの情報を掲載した、厚生労働省のホームページのURLを下記に掲載しておきます。
■ 中国関係:「中国製ダ
イエット用健康食品(未承認医薬品)による健康被害事例等」
■ タイ国関係:「「ホ
スピタルダイエット」などと称されるタイ製の向精神薬等を含有する無承認無許可医薬品による健康被害事例について」
大正製薬 出すか「オリスタット」 [お薬日記]
こんにちは~ (*^_^*)/
オリスタットが国内の製薬会社から発売される可能性があります。
----------------------------------------------------(以下引用)
大正製薬、抗肥満薬オルリスタットの日本での開発・販売権を取得
オルリスタットは抗肥満薬の飲み薬として海外で既に使われているものです が、このほど大正製薬が日本での販売に向けて動いていく、との報道がありました。
オルリスタットは脂肪分解酵素であるリパーゼを不活性化し、腸管 からの脂肪吸収を阻害することで抗肥満効果を発揮するというお薬です。ただ、下記の報道記事にもありますように、中外製薬が手 がけていたものの、2005年に開発を中止しているという経緯(効果と副作用のバランスがあまり良くなかったように聞いています)は気になるところです。 実際に日本で市販されるのはまだ数年先になる見通しとのことです。
下記に本日付の薬事日報から引用しておきます。
----------------------------------(薬事日報)------------------大正製薬は13日、英グ ラクソ・スミスクライン(GSK)の子会社「グラクソグループリミテッド」から、抗肥満薬「オ ルリスタット」(一般名)の日本における開発・販売権を取得したと発表した。医療用医薬品の半量となるオルリスタット60mgの開発・販売権に関して契約を締結したもので、既に米国では「アライ」のブラ ンド名でOTC医薬品として販売されている。
オルリスタットは、スイス・ロシュが開発した抗肥満薬。脂肪分解酵素で あるリパーゼを不活性化し、脂肪吸収を阻害することで効果を発揮する。既に医療用医薬品として、「ゼニカル」(オルリスタット120mg)の販売名で世界149カ国で販売されているが、日本では未承認。国内で は、中外製薬がオルリスタットの開発を進めていたが、2005年に開発中止を決定している。
一方、GSKは2004年7月、ロシュから医療用医薬品の半量であるOTC医薬品「アライ」(オルリスタット60mg)の販売権を取得。07年2月には、米FDAが抗肥満薬のスイッチOTCとし て初めて承認し、7月の発売開始後は6カ月で29億8500万ドル(約2660億円)の売上高を記録した。昨年10月には、欧州医薬品庁(EMEA)の医 薬品委員会が、「アライ」のOTC医薬品としての販売承認を支持する肯定的見解を示している。
今回、大正製薬は、OTC医薬品として販売されているオルリスタット60mg の日本での開発、販売権を取得した。今後の方向性については、現段階で医療用医薬品としての開発も含めて未定としているが、規制当局との相談を踏まえ、 OTC医薬品として開発、販売していく可能性が高い。
--------------------------(以上引用終わり)----------------------
コーヒーとオルリスタットの比較 [お薬日記]
こんにちは~ (^o^)/
現在、試用中のオルリスタット(外国製)ですが、 実は日本国内でも中外製薬が一時製造販売を考えていたけど、結局国内販売を諦めたということがあったんですってね。ただ、副作用が少ない為、またOTC(大衆薬)としての販売を意図する製薬会社が名乗りを上げているそうです。
ダイエットといえば食事制限と運動につきますが、なかなか実行は難しいものです。そこで、ダイエットのお薬の登場となるわけですが、ダイエットのお薬にはハイリスクなモノが多くて、特に脳に作用するモノが多いので、お薦めできません。度重なる報道がなされていますが、外国土産や個人輸入による被害者は後を絶ちませんね。Made in China のお薬では、何人もの死者も出ていますしね。
-----------------------------------------(以下引用)
オルリスタットは日本では未承認ですが、海外100ヶ国以上で人気があるようです。食べた 脂肪を吸収しないという単純でわかりやすいメカニズムなので、今までの薬と違って安全とみなされているようです。
論文(栄養科学とビタミン/東 京 2004;51:292-310)によれば、糖尿病予防の5大栄養素とは、植物油、不 飽和脂肪酸、穀物繊維、マ グネシウム、カフェイ ンのことで、食品で言えば「全穀とコーヒー」の 2つがダントツ! 明日からの脱メタボ朝食メニューは「コー ヒー牛乳+全穀フレーク」にしようかな・・・となるのです。
超肥満者が多い米国では早くから期待さ れ、2007年に処方箋のいらないOTC薬 として承認されると、わずか半年で300億円を売り上げました。お陰で米国人の食べ過ぎ傾向は一 向に収まる気配を見せません。
臨床試験の結 果によれば、BMI>30 の人が食事制限しながらオルリスタットを1年間服用したところ、35.5~54.8%の 人で体重5%減、16.4~24.8%の人で体重10%減となりました。これは食事制限だけで過ごした人のほぼ倍の数字なので、差し引きますと、10人に 1人の割合で10%減が達成できるというわけです。
問題はリバウン ドです。薬を止めると減量した分の35%が元に戻ってしまいました。つまり、オルリスタットに は食欲を減らす作用はないのです。だから服薬期間中に過食の習慣がなくなるということはありません。
オルリスタットとコーヒーを比べます。明らかな相違点は食欲への影響です。オルリスタットは食欲を抑えませんが、コーヒーやお茶のカフェインは満腹中枢を刺 激して食欲を抑えてくれます(英国栄養学雑誌 2004;91:431-7)。食後にお茶やコーヒーを飲む習慣は、「これ以上は食べないよ」という合図でもあるのです。
コーヒーのカフェインは新陳代謝を刺 激して1日5杯で100キロカロリーを燃やしてくれます。毎日続ければ体重減を期待できる数字です(米国臨床栄養学雑誌 2006;84:682-93)。オルリスタットにそういう効果はありません。
ではコーヒーの体重減量効果は?と言いますと、数字としては出てきません。疫学調査では 最大10キログラ ム減が認められます(ロンドン国際肥満学雑誌 2005;29:1121-9)。この点はオル リスタットと同じですが、個人差がかなり大きいようです。ということで、食事制限さえ忘れなければコーヒーよりオルリスタットが勝っているようです。
一方、副作用は?と言いますと、オルリスタッ トでは吸収されない脂肪が下着を着色する程度に排泄されるのに対し、コーヒーでは不眠と利尿が起こります。
以上を総合しますと、オルリスタットは病院で治療を要するほどの肥満者に 優れた薬と言えますが、健康な人にとってはコーヒーを飲むなど生活習慣の改善のほうが勝っていると言えそうです。もし努力せずに新薬飲んで食べるだけ食べ てそのまま排泄するというのなら、脂肪便過多への備えと適正使用を忘れてはなりません。
さて筆者の場合ですが、栄養成分ブレンドコーヒーの☆☆☆処方箋(第5話参照)を選びました。そして「医食同源」に こだわってメタボと戦う覚悟です。カフェインがもたらす満腹感のお陰で、食後にベツバラを満たすようなマナーの悪さもなくなります。
●私の実績(約2年で) BMI=25.81 → 24.60 ダイエットは絶対にしていません。 (第6話 完)
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オルリスタット 注意事項 [お薬日記]
こんにちは~ (*^_^*)/
オリスタットの副作用と云えば、未消化の油が、下り物のように下着を汚すことだけかと思っていましたが、オリスタット使用が原因と疑われる肝障害が報告されているようですから、ここに転載します。
-------------------------------------------(投稿者: アポネット 小嶋 )
オルリスタット使用による肝障害がラベル追記へ(米FDA)
TOPICS 2009.08.25で、米FDAの抗肥満薬オルリスタットに関する早期伝達(Early Communication)の発表を紹介しましたが、26日、レビュー結果を発表し、重篤な肝障害の副作用について、ラベルに追記すると発表しました。
FDA Issues Early Communication about Ongoing Safety Review of Weight
Loss Drug Orlistat
Review includes both prescription drug Xenical and OTC drug Alli
(FDA NEWS RELEASE 2010.05.25)
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/2009/ucm180057.htm
ompleted safety review of Xenical/Alli (orlistat) and severe liver
injury
(FDA Drug Safety Communication 2010.05.25)
http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/
PostmarketDrugSafetyInformationforPatientsandProviders/ucm213038.htm
FDAでは、米国内外の32例の重篤な肝障害の報告をレビューし、13例(米国内はOTC医薬品薬のAlliによる1例、他は外国の Xenicalによる症例)が関連づけられるとしています。(2例が死亡、3例が肝移植を施行)
ただ、全世界12か国4000万人がオルリスタット製剤を使用しての13例であり、また現時点では因果関係が明らかになっていないことから、 FDAでは、ラベルに肝障害についてのラベル追記を行い、肝障害による症状が発現していないかどうかの確認を消費者・医療専門職に呼びかけることにとどめ るようです。
関連情報:TOPICS 2009.08.25 抗肥満薬 オルリスタットと肝障害
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オルリスタット 来た~ \(^o^)/ [お薬日記]
こんにちは~ (^o^)/
昨日、Orlistat-120(Cyno社/India)が到着しました。
ロシュ社のXenical®(ゼニカル)を知人が個人輸入代行サービスで入手して使っているのですが、本当に効いてますね(彼の使った後のトイレは排泄されたラー油錠の脂肪が水面に浮いていて掃除が大変ですから・・・。あれを見ると、確かに相当量の脂肪吸収を抑えているのが分かります)。その薬効成分のオルリスタット(Orlistat。オーリスタット、オリスタットとも)は、日本に おいて(医師による処方または個人輸入により)合法的に入手できる唯一中枢神経系に作用しない肥満治療薬だそうです。
ゼニカルのジェネリック(後発)医薬品(Cyno社/India)は、こんな感じのカプセルに入っています(届いたのが本物ならば・・・・)。
このオルリスタットは、経口服用により腸内のリパーゼ(脂肪分解酵素)の働きを阻害し、腸管からの脂肪の吸収を抑えます。「脂肪が吸収されなければ太らない」という訳ですね。もっとも、脂溶性ビタミンであるビタミンA,D,E,K,βカロテンの吸収も阻害される(特にβカロテンとビタミンEは血漿中濃度が統計的に有意に減少)ので、要注意です。食事の時に使用する場合は、これら脂溶性ビタミン類の摂取量をビタミン補助剤などで増やす必要があるようですね。
酵素の働きを直接阻害する薬品の作用を、自分の体で実際に試すことが出来る ワクワク ワクワク o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪
説明書によれば、吸収されなかった脂肪は大便として肛門を介して排泄されるようですね。これは、これから検証していきたいと思います。注意事項として、多くの脂肪が排泄されるため、脂肪が肛門から漏れ出したり便意がコントロールできなくなるという問題があるそうですが、その辺りも検証対象ですね。
ちなみに、本日朝の体重は77.0kg。これがどのように変化するのかを含め、楽しみですね。